貿易事務のお仕事
年明けから転職活動を始めて、4月スタートの貿易事務に派遣・未経験で採用されました。
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自分で調べたり、セミナーに参加したりしたのでこの仕事についてまとめました。
事務系専門職
事務職に分類されますが、知識が必須なので、専門職とされています。
書類は英語で、やりとりするお客様/仕入先は海外にいるため、基本的な英語力も必要です。
ただし内容を理解できればOK程度なので、TOEICでいうと650点は欲しいところでしょうか。
就業するための必須資格はないですが、取得して損はない貿易関連の資格は存在します。
貿易実務検定
最もメジャーな民間資格となります。C級は初学習者レベルで、すべての基礎となるので、まずはこれを取得しておくとPRになります。
B級は実務経験1~3年、本気になれば独学でも合格できます。
最も難しいA級は3~5年相当です。A級から筆記(書類作成)試験が入ってきます。
IBAT 国際取引業務検定
国際取引の現場で即戦力となる人材を育成するための検定試験です。輸出入、三国間取引の実務知識に加え、マーケティング知識や英語力等、国際取引の実務に必要となる知識を問われます。
こちらは私も受験したことがないですが、いつかトライしたいです。
通関士
http://www.customs.go.jp/tsukanshi/
貿易業務関連で唯一の国家資格です。年に1回、10月頃に実施されています。
注目すべきは破格の受験料(3000円)。
就業先
大きく分けて3パターンあります。
メーカー
主に国内で製造した製品を輸出する業務に振り当てられます。
商社
海外企業/工場/産地から、日本に輸入して販売するための業務となります。
フォワーダー(乙仲)
海外企業と日本企業の仲介役となり、国際輸送手続きを受け持ってくれる業態です。
フォワーダーは割と激務で残業も多く、人手不足のため、ここの求人数が最も多いと聞きました。
残業代が出ればその分、収入に反映されるので、しっかり働きたい方はフォワーダーがいいのかなと思います。
また、メーカーや商社は自社の取扱製品についてしか知り得ませんが、フォワーダーはあらゆる企業から依頼を受けて輸送手配を行っています。そのため知識は幅広く膨大に得られるでしょう。単純に業務量も多いのでチカラがつくと聞きました。
業務内容
書類作成
貿易に必要な書類の作成業務です。たいていはフォーマットが存在すると思います。
コレポン(コレスポンデンス)
海外の取引相手とやりとりを行う業務です。主に英語を使用します。
貿易条件の交渉、納期の調整などになります。
時差があるため、主にはメールとなりますが、急ぎの場合などは電話をすることもあるとか。
時給
見てきた中では、未経験1600円~が多かったです。 ※首都圏
ちなみに英文事務は1700円~だったかな。
ざっくり言って一般事務より100円から200円ほど高いです。
底値の時給は相対的に高いものの、正直に言って収入の伸びしろはそんなにないと思います。
ゼネラリストとは違い、スペシャリストなので天井にぶつかれば横ばいになるかなと。
貿易事務職に就くには
私は派遣1本で転職活動したので、派遣形態のところをご紹介します。
貿易事務の求人のほとんどは「経験必須」「経験者優遇」となっています。
そもそも経験しないと経験者になられへんやんけー! という心の叫びは置いといて…
たまに「未経験可」「未経験歓迎」な求人もあります。
それは、複数名の大量募集時。
あとは欠員補充で前任者からの引継ぎ期間がある場合も、OJTで教えられるので採用ハードルが下がっているときがあります。
それから私個人の経験で、あまり多くはないかと思いますが
大企業なんかは社内システムやルールがきっちり決まっていて、それに則って仕事してほしいから、逆に経験値が多くない方に来てほしい(俺色に染まってほしい)。下手に経験豊富だと社内ルールに馴染むのが大変かも…
という例です。
この求人を紹介してもらったのはラッキーでした…
基本的に経験者が優遇され、専門知識の他に英語力も問われるので、常に売り手市場です。
私も仕事の紹介を受けたときは「40代以降になっても就職口はあり、つぶしがききますよ」と強く勧められました。
まずは貿易実務検定のテキストを見てみたりして、向いてるか・好きになれそうかを検討してみてください。興味がわきそうだったら、まずはC級を勉強してみる。
貿易事務のお仕事に関心のある方の参考になれば幸いです(^^)