授業3回目(11/4)
今日の授業は字幕の表記(午前)と、ハコ切(午後)についてでした。
表記のルール
日本語字幕をつける際に使用する、
- 漢字
- ひらがな
- カタカナ
- 数字
- アルファベット
について教わりました。
…とその前に、先生が冒頭で
基本ルールを徹底することの重要性を力説。
トライアルでは、英語力や翻訳の不出来よりも
誤字脱字や基本が守れていないことによる不合格がとても多いそうです。
ひとつでも犯すと、即アウト…なんだとか。
漢字
常用漢字についてや、
常用漢字以外を使用するときの処理方法、
また参考図書も紹介されていました。
ひらがな
形式名詞による ひらく/閉じる の区別
(ください/下さい、こと/事、)
カタカナ
外来語の表記方法、固有名詞、強調 など
数字
1桁は全角、2桁以上は半角、万以上の数字は「XX万」と表記( XXは算用数字)
もはや国語の授業です(^^;
私は言語の学習自体が好きなのでこういう超細かい話はウキウキし ながら聴講していました。
授業中も、授業後も先生にめっちゃ質問しました。
でも、中には重箱の隅をつつくようなことが好きではない方、 日本語より英語優位(もしくは同等)レベルにペラペラの方は、 面倒に感じるのかなと思います。
実際、他の受講生とお話ししたときに
「翻訳だけしてちゃだめなの~;」
と言っていましたね。
翻訳だけやってればいいのであれば、
わざわざスクールに通う必要はなくなりますけど(笑)
先生が授業中に仰った「言葉は生き物」という発言
私も超同感です!
外国語学部生の時からそう思っていました。
死語や新語、スラングなど、いろいろありますよね。
書き順が改訂された漢字もあって、世代によって書き方が違ったり (入 など)。
自分で言うのもなんですが、 私は上述のとおり言語学そのものが好きで、 かつ仕事等でも誤字脱字はほとんど犯さない自信があります。
基礎の徹底遵守でトライアルの結果が大きく左右されるなら、 帰国子女やバイリンガル相手でも勝負できそう
なーんて思っちゃいました(笑)
以上が午前の授業でした。
ハコ切
ハコ切の基本ルールについて教わったのち、作品を見ながら実際にハコ切しました。
長いセリフはどこで切る?
OUTにする?しない??
やってみると、いちいち悩んでしまいます。
他にもストップウォッチでスポッティング(セリフの秒数計測→ 字数計算)もしました。
実際にはSST上で自動算出できる(??)らしいのですが
原稿用紙で手書き字幕翻訳を書いていた時代に則り、 スポッティングについて身に沁みさせる というような意図が先生にあったのでしょう。
セリフの喋りはじめ/おわりにタイミングを合わせてストップウォ ッチを押す…
簡単なようで難しい!
現役翻訳者の声
授業後、先生の「このあと時間ある人いれば」というお声掛けにより、先生+他の先生+数名の受講生でお茶することになりました。
映像翻訳という仕事、在宅でフリーランスをすること、女性の先生もお見えになったので子育てとの両立など、リアルな話を聞くことができました。
オムニバス形式の授業ですが、先生に顔を覚えてもらうこと、それから横の繋がりを持つことは大事だなと思います。